第一話 検診
らんです!
いつの世も、子どもは世の宝
子どもの成長は嬉しいもので、
親たちはその成長の過程で、悩み、考え……
そして楽しむ。
常に子育てには不安がつきまとい、親たちは【基準】通りに子どもが育っているのか、間違ってはないかを悩み、その【基準】を求めて、または正解を求めているのであった。
それはここ、トーラムにおいてもおなじこと。
その親たちの悩みに応えるべく、行政が子育てサポートを推進している。
そう……たとえば。
ソフィアの条例で定められている【3歳検診】では様々な検診を行っている。
通常の発育・健康診断や、身長・体重の測定の他に【適性検査】と呼ばれる項目があり、体力や魔力なども測ることができる。
ごくごく簡単な魔具を使って行うこの検診だが、その検査結果で子どもの将来を決めると言っても過言ではない。
総じて『この子どもはこれが向いてる』と言われれば伸ばしてやりたいと思うのは、いつの時代も親としては当たり前のことなのだろう。
13年前
やけに高そうなバッグと大きなハット。
ひと目で上流階級の女性とわかる。
まだ若い母親は幼い姉妹と検診に来ていた。

待っている間、姉妹ふたりで楽しそうに遊ぶ様子にその母親は目を細めながら結果を心待ちにしていた。
名前を呼ばれ、魔医者の前に座る。
魔医者は、書類を何度も読みながら小さなメガネを上げたり下げたり……
やがて魔医者は口を開いた。
魔医者「トルヴェリアさん、おめでとうございます。リィムちゃん魔力の値が非常に高いです。お姉ちゃんと同じかそれ以上かも…?』

まぁ無いだろうけど……
『先天性魔力欠乏症』とか診断されたらもう立ち直れないとこだった。
トルヴェリア家の娘なら優秀な魔職になってもらわなくちゃね(o^-')b
『魔力欠乏症』とは……
生まれてから一切の魔力を持たないいわば突然変異。
まぁ…リアル世界ではそれが普通なんだけど、ここはトーラムオンライン。
スキルは使うことができるのだが『魔力』とよばれるものを一切持てない。
特に原因はわかっておらず、難病の一つとされている【魔力欠乏症】。
そんなことはあってはならないのだ。
4年後
そしてリィムは7歳の誕生日に初めて杖を買ってもらった。
今まではおもちゃの杖だったけど、こぶりだが本格的な杖にリィムは大興奮っ!
その夜………
その杖は煙を吹いて壊れた。
つづく

前回の劇場で初登場した、暴発魔道士リィムの生い立ち編です。もういきなりその片鱗を覗かせるリィムですがこの先不安ですねぇ。
・前回のらんな劇場
はい、ということで。
トーラムのキャラクターを使って作った【らんな劇場】不破の雷慟、最後までお楽しみくださいね。
でわでわ……
今日も元気に
行ってらっしゃーい♬
またねっ♪(゚▽^*)ノ⌒☆
https://maigodiary.info/
バックナンバー
https://maigodiary.info/theater/
登場人物、年表、設定資料集など








