第10話:覚悟
おはよん(*゚▽゚*)/なぁー
らんです!
今日は【らんな劇場】
逸遥の徠復第10話〜覚悟〜をお届けしまーす!
【あらすじ】
消えた街からの襲撃を撃退したメガレイド。
さらにエトシュ砦にも、ソフィアにも敵影の一報が入った。
クラウス隊はソフィア防衛のため、かつて存在した「消えた街」の抜け道を使って偵察を試みる……
そんな第10話はじまりまーす!
ぶーーーー(はじまる音)
クラウス軍は隊を半分に割り、消えた街の辺りにある大きな穴をのぞき込んだ。
クラウス『よし…… いくぞ!』
全員が飛び込んだあと…
にゃん!そう……らん猫も飛び込んでいた!
少し前……

久々に見るママと、みんながお話してるのを聞いちゃったんだよね(*´艸`*)
ゆうらん『ソフィアへの抜け道が………』
(ソフィア?ソフィア行くの?)
みんなに会えるかもしれない!
ということで……
らん猫はしっかりついてきていたのだ(〃∇〃)
クラウスたちが飛び込んだあと、らん猫も穴に飛び込んだ。
落下するのかと思いきや……
落下感は微塵もなくふわりと真っ暗の空中にとどまる感じ。
時空が歪み、視界が拓けていくと……
一行はサハムの街跡にテレポートしていた。
数十年前のサハムの悲劇そのままに変わらずそこにあり続ける廃墟。
あたりを覆う禍々しい気配は、旧い魔族ビルディワームの残滓なのか………
なぜか数十年経過しても気持ちは悪い。
細い通路を抜けると……
そこはすでに魔族に取り囲まれていた。
ゴゥん!
刹那、魔力弾が着弾する!!
クラウス『やはり罠かっ!
全軍退却っ!』
こういった場合を想定していたのか、冒険者たちの反応は素晴らしかった。整然ともと来た道に戻っていく。
槍の冒険者『クラウスさんも早くっ!
キャノンスピアっ!』
ドサっ!
空中を飛んでいた魔族は、冒険者の投擲で仕留められた。
クラウス『さっさと退却しろ!大将は逃げるときは最後なんだよ!』
ズガン!
槍の冒険者のいるあたりを建物ごと魔力弾が命中した!

槍の冒険者は自分のスピアを回収できずにワープポイントに逃げ帰る。
全員が退却したのを確認し………
クラウスは明るく声をかけた。
クラウス『それでは………ひと仕事すっか!
おい!暴発魔道士っ!』
女性『は、はいっ!
てか……。
その名前で呼ばないで……くださいっ』
ガキっ!!
鋭い爪を剣で受け……魔族と交戦しながらクラウスは最後の指示を出す。
クラウス『お前がその通路に入ったら……
魔力障壁を内側からかけろ!』
女性『?!』
女性『それでは貴方がっ!』
クラウス『俺は大丈夫だっ!
奥の手があるからなっ!』
剣を振りながらクラウスが強がる。
クラウス『早くしろ!
壁なら失敗しないんだろ!?
みんなを守るんだ!』
女性『こ、このために私を………』
クラウスは小さくうなずき『早く行け!』と促した。
女性が魔法陣を空中に描くと、雷撃がほとばしる雷壁が現れた!詠唱を唱えれば唱えるほど雷壁はどんどん分厚くなっていく………
バリバリ……バチバチっ
女性が言っていたとおり…分厚い雷壁は安定して入り口を塞いでいた。
これならいくら強大な魔族でも破るのに時間がかかることだろう。
クラウス『よし…………って!!!
内側からって言っただろっ!?
魔法も制御できないくせに何残ってんだよっ!』
女性『さぁ…ね。
その『奥の手』を見たくなりまして…』
イタズラっぽく女性が笑う。
クラウス『ウソつけ!』
女性『ふふっ(*´艸`*)』女性は久しぶりにココロから笑みを浮かべた。
生まれて初めて必要とされた女性。
それがこの上なく嬉しかったのだ。
このリーダーについていけば、まだ見ぬ自分の可能性が開かれるような気がしていたのだ。
まだ……何かできることがあるかもしれない。
それにもう………他に味方もいないし、暴発しても大丈夫だもんね(o^-')b♬
ガァンっ!!!
刹那、魔力弾がふたりの間に炸裂する!
女性『ぐっ!』
軽々と吹き飛ばされる女性。
直撃ではなさそうだがダメージは相当だろう。
クラウス『大丈夫かっ!?暴発魔道士!』
女性『いたた……その名前で呼ば……ん?』
抗議しようとした女性の手に、コツンと何かが当たる。さっきの冒険者の……槍……?
がっ!
槍を握りしめると…その槍を持つ手から眩しい光が溢れだす!
とても暖かく、槍なんて初めてなのになぜか……懐かしい……
女性はスックと立ち上がる。
ばぢっくるくるくるっ!
槍は女性の手の中でたのしく踊るように躍動する。まるで太古の昔から主人を待ってたかのようにしっくり手に馴染む。
チカラと気力がどんどん湧いてくる!
女性『よーっし、いっくよ〜っ』
女性の顔にはもう、あのオドオドした不安感は微塵もない。
もうなんだか楽しくて仕方ない。この槍に身を委ね大きな舞台で踊るように………
シュバッ!!
女性は地面を蹴り、モンスターに突っ込んで行った!!
軽やかに、飛ぶように、戦場を舞う。
バチバチバチバチっ!
槍全体に雷を纏い、白く輝く槍を掲げ女性がそれを振り下ろすと四方八方に雷撃が降り注ぐ!
女性
『トールっハンマーぁっ!!』
その雷痕からは勢い良く雷撃が吹き上がり、魔族を巻き込んで四散する!
その戦い方はまるで………
クラウス『ヴァルキリー………』
らんな(ヴァルキリー……)
異世界のお伽噺で見た、戦女神ヴァルキリー。
戦場を駆け抜け勝利をもたらすというそのお話はかなり有名である。
まぁ……元は槍を使う女性の活躍にいつしか尾ひれがつき、おとぎ話になるのだろうけどね。
もう、気力を失った魔道士のあの面影はなく、
20歳は若返ったかのような女性は、自由に、縦横無尽に戦場を駆け抜け……高く飛び跳ねる。
モンスターの数をものともせずまとめてなぎ倒して行く姿は、まさにヴァルキリーのそれであった。
女性『私、槍のほうが合ってるみたいっ!
身体が……軽いっ!!』
クラウス『やるじゃねーか!暴発魔道士!』
女性『その名で呼ぶなっ!!』
ふっ…『返し』まで凛々しくなってやがる…
そういうクラウスも負けてはいない、研ぎ澄まされた師匠譲りの剣技で、また一匹、また二匹と葬りさっていった。
クラウス『今日はとても調子がいいぜ!
いくらでも倒せそうだ!
おい!それにしてもお前すげぇな!
最期に名前おしえてくれ!』
女性は遊んでいる少女のような眼差しで自分の名前を………今まで生きてきた1番の誇りをこめて名乗りを上げた。
『リィム……
リィム・トルヴェリアっ!』
クラウス『よし!リィム!
敵軍を全滅させてやるかぁ!
リィム『ですね!』
リィムは満面の笑みで頷いた。
そして小さく…………
リィム『もう少し早く………槍と出会いたかったなぁ』
そのつぶやきはネコのらんなにしか聞こえていなかった。つづく
次回予告
クラウス隊がサハムで激闘を繰り広げる中、ディグリード本体はフィゴの荘園の敵軍を突破してソフィアを目指す事となる。
ディグリードはある命令を全員に下した……
次回
逸遥の徠復 第十一話〜突破口〜
お楽しみにね(o^-')b♬
暴発魔道士はリィムちゃんでした!
髪色一緒だったし、最後まで名前言ってなかったのでね(*´艸`*)
怪しいな〜って思ってた方も、すぐわかるよ!って方もいらっしゃったかもですね〜。
そろそろ劇場も終盤に差し掛かってきます。
『もしも』の世界、らんな劇場If....
また次回もお楽しみにね(o^-')b
でわでわ……
今日も元気に
行ってらっしゃーい♬
またねっ♪(゚▽^*)ノ⌒☆
詳しいお話はこちら!
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