第3話:旧態依然
おはよん(*゚▽゚*)/なぁー
らんです!
それでは始まりまーす。
ぶーーーー(はじまる音)
30年後
魔族との戦闘が激しくなって数年経った。
魔界とのゲートが、先にトーラム界域に開いたことが幸いし、大異変後のイルーナ世界は大きな戦場にはならなかった。
トーラム界域には経験を積んだ冒険者が数多く存在し、魔族出現と同時にほぼ倒されていたからである。
初心冒険者が多いイルーナ世界に開けばなかなかの被害を出していたところだ。
さて、
昔からモンスターとの戦闘は【4人パーティ】が主流。味方の動きがよく見え、同士討ちや巻き込みを防ぐ、最小であり最大の人数……
2つのパーティをつなげる【連結パーティ】というのもある。リーダーがふたり存在し協力して敵を倒す場合に用いられる。
パーティにもよるが、4人パーティが2つ同時に動いているだけなので、そんなに連携というほどでもない。リーダー次第。
さらに統率の取れたギルドでは、4つのパーティにリーダーをそれぞれに設ける【ギルドレイドパーティ】を組むこともある。
強大なボスに立ち向かうためのレイド戦も比較的古くからの戦闘スタイルだ。
そしてギルドマスターは3人のリーダーを見て指示しているわけだ。
4人構成を『パーティ』パーティを組み合わせたものを『連結パーティ』『レイド戦』と呼び、長年セオリーとされているパーティスタイルである。
エル・スカーロ
実は魔界のゲートや異世界ともつながりやすく、以前から時折高位の魔族が出現する魔界の交通要所でもある。
レベルの高い冒険者が集まるため、大きな混乱にはなっていない。街に出る前に片付けられるのだ。
しかし最近……どこかにゲートが開いているのか、高位の魔族がイルーナ世界に出現するようになってきた。エル・スカーロの魔族はすべて倒しきっているのに……?!
エトシュ砦
そのエトシュ砦でも……
ギルド員『マスター!右方向、きます!』
サブマス『ゼノさんっ!』
なんでも隻眼になる前よりも、隻眼のほうが数倍強くなったらしく、ギルドメンバーからは絶大な信頼を得ているらしい。
いつもなら、これで片がつく。
そういつもなら……
タンク1『ぐわぁっ!』
サブマス2『タンクが吹き飛ばされました!戦闘不能!』
ゼノ『なんだとっ?!』
タンクは確かにガードをしていた。重量化された、ガードですら一撃で吹き飛ばされたのだ。
支援班が応急手当に急行するも、タンクがいなければ守られるわけもなく……
支援『きゃぁっ!』
支援職が重い一撃をくらい動かなくなる…!
魔族との戦闘はこれまでにも何回も経験している。しかし魔族の強さがこれまでとは段違いなのだ。
何事も一回り上をいかれている。
サブマス『マスター!
こいつら遠距離職しか狙ってません!』
ゼノ『なにぃ?!』
通常のモンスターなら手近な冒険者から狙うはず。ヘイト管理も完璧なはずなのに…!
そう、高度な知性を持つ魔族はヘイト関係なく敵を攻撃できる。挑発耐性も高く冷静に対処されるため知性の高い魔族には手を焼くことが多い。
ゼノ『このぅ…っ!!』
刹那、魔族の左腕が無造作に振るわれ、ゼノは後方に吹っ飛ばされた。
ゼノ『ぐうっ!剣が……っ!』
愛用の両手剣はその手を離れ一瞬見失う……
!!
つづく
次回予告
その殆どが戦闘不能に陥ったギルドレイド
絶体絶命の【紅蓮の牙】の前に現れた謎の影
果たして敵か…味方か……






